C#の文法 - 簡単なサンプルで解説

プログラム言語で書かれたテキストの事をソースコードと言います。
C#で書かれた簡単なプロクラムのソースコードを見ながら、大まかな構造を理解しましょう。



簡単なサンプル

class Program
{
    static void Main()
    {
        int x;

        x = 1 + 2;
        Console.WriteLine(x);
    }
}



サンプルの解説

キーワード(予約語)

C#にはキーワードという特定の意味を持つ単語があります。
上記の例で濃い青色で表示されている class や int といった単語がキーワードです。
キーワードはそれほど多くありません。よく使うものから順に機能と使い方を覚えていきましょう。



命令の終端とブロック

C#では1つ1つの命令の最後にセミコロン「;」を付ける事が決まりです。
また、中カッコ「{}」で囲まれた部分をブロックと呼び、その中が1つの範囲として扱われます。ブロックの中にブロックを作る事も出来ます。



クラス

C#ではクラスという単位でプログラムを作成していきます。

上記の例では、1~10行目で「Program」と名付けたクラスを作成しています。

class というキーワードは新たなクラスを作成する事を意味しています。
class キーワードに続く単語が作成するクラスの名前となり、直後の中カッコ{}で囲まれたブロックがこのクラスの範囲となります。



メソッド(関数)

クラスの中にはメソッド(関数)を作成する事が出来ます。
メソッド(関数)は、プログラムがどのように動作するかを実際に記述していく部分です。

    static void Main()
上記の例では、3~9行目で「Main」と名付けたメソッドを作成しています。

クラスの作成時はclassキーワードを使いましたが、
メソッド作成のためのキーワードは特にありません。
    メソッド名()
    {
    }
このような()と{}が出てきたらメソッドだと思いましょう。
※staticやvoidは今は考えない事にします

メソッド名は自由に命名する事が出来ますが、「static Main()」という名前のメソッドだけは特別な意味を持っていて、プログラムを実行するとまずこの「Main」の中で記述された動作が実行されていきます。



変数

メソッドの中でプログラムの動きを記述していきますが、何か計算を行ったらその結果を格納しておく場所が必要です。その格納場所を変数と呼びます。

        int x;
上記の例では、5行目で「x」と名付けた変数を作成しています。

変数は格納できる値が、整数なのか実数なのか文字なのかといった型を最初に決めておく必要があります。
int というキーワードは整数型の値を格納できる新たな変数を作成する事を意味しています。

変数へ値を代入

変数へ値を格納する事を代入と言います。代入するには「=」を使います。
「=」の左側は格納先の変数です。
「=」の右側は格納したい値です。計算式を書くことも出来てこの場合計算結果が変数に格納されます。

        x = 1 + 2;
上記の例では、7行目で「1 + 2」の計算結果を「x」へ格納しています。
つまり、「x」の中には「3」という整数値が格納される事になります。




ライブラリの利用

プログラムから利用できる様々な便利機能がまとめられたものをライブラリと呼びます。
C#では標準ライブラリとして多くの機能が提供されています。

上記の例では、8行目で標準ライブラリで提供される「Console.WriteLine()」という機能を使っています。この機能を使うと、カッコ()の中に指定された変数に格納された値を画面に表示する事が出来ます。



まとめ

まずクラスという器をつくります。
クラスの中にメソッドを作り、その中にプログラムの動作を記述していきます。

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